ピアノ調律師:杉本由紀おやじのつぶやき

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zoom RSS とても珍しいメーカーのピアノ調律…RICHTONE

<<   作成日時 : 2018/06/19 02:42   >>

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本日午前中は外回りの調律。

神奈川県は大磯町まで出向きました。

昨年6月にもWEBよりご依頼いただいたI様

ピアノは非常にレアなメーカー 松本ピアノ製造の「RICHTONE」。

松本ピアノについて
昨年出版された三浦啓市氏による「日本のピアノメーカーとブランド」から
引用させていただきます

少々長くなります


創業者の松本新吉(1865-1941)は、明治、大正、昭和と日本の楽器業界に大きく関わり
西川虎吉、山葉寅楠らと共に日本のオルガン、ピアノ製造の先駆者のひとりであり、
日本人として初めて調律を生業とした調律師でもある。新吉は1893(明治26)年、
西川風琴製作所から独立、東京市日本橋下槇町で紙巧琴の製作・販売を始め、
これが高評価を得た。同年11月には、松本オルガン工場を築地新湊に立ち上げ、
オルガンの製造・販売に着手しながらピアノの試作も行ったが満足できず、山葉寅楠が
渡米した翌年1900(明治33)年にピアノの製造修業のためアメリカに渡った。現地では
数多くのピアノ工場を訪問し、日本人としては初めて本場のピアノ製造技術をブラッド
ベリーピアノ工場で習得して帰国。1902(明治35)年には松本ピアノ製造所と改称して
ベビーピアノ(61鍵、73鍵)を製造販売、ピアノは翌年の第5回内国勧業博覧会に出品
され2等賞を受賞した。1904(明治37)年になり、ピアノとオルガンの製造会社として
松本合資会社を設立すると共にオルガンやピアノ、楽器、楽譜などの販売店として
松本楽器店(京橋区銀座4-4)を設立した。この店舗では、ピアノを練習する機会の
少ない東京音楽学校(現東京芸大)の学生にもピアノを解放し(三浦環、山田耕作など
も利用)、日本の西洋音楽の普及に貢献した。一方で、同年8月発行の『音楽新報』
(音楽之友社)にピアノ製作者による日本で最初の技術論と言える「ピアノの選択」を
投稿、ここでピアノ作りの技を解説し「スウヰトトーン(心地よい音)は我が松本ピアノの
第一の特徴である」との信条を述べている。1915(大正4)年、合資会社存続期間満了
により松本楽器合資会社は消滅、銀座の松本楽器店は山野楽器店(山野政太郎名義)
となり、新たに松本楽器店を柳町9番地に設けた。1923(大正12)年には松本楽器製造
株式会社が設立されたが関東大震災により工場を全焼、同年中に解散している。
翌年、火災や大風被害などに相次いで見舞われてきた月島工場を再建、長男・松本
広の個人経営となりH.MATSUMOTO(エチ・マツモト)ブランドのピアノを世に送り出し
たが、この会社は1945(昭和20)年の東京大空襲で全焼し閉鎖されている。
新吉は、ピアノの需要に応え月島工場で大量生産方式を始めた広と袂を分かち、
音(スイートトーン)作りへの新年に従ったピアノを生み出すため六男・新治とともに
郷里の千葉に戻り、1924(大正13)年に「松本ピアノ八重原工場」(君津市八重原村)
を新設。ここで生まれたS.MATSUMOTOのSは新吉と新治、それにSWEET TONE
(心地よい音)を表していた。松本新吉は1941(昭和16)年に永眠。八重原工場は
新治に継承されたが、1945(昭和20)年に新治が病没。1952(昭和27)年、未亡人
和子の奮闘により有限会社松本ピアノ工場が設立され、新吉から新治へと継承されて
きたピアノづくりへの思想は和子と長男・新一に引き継がれ、MATSUMOTO&SONS
(マツモト&サンズ)ブランドのピアノは世間から好評を得た。和子の没後は、新一
と夫人の衣子が継続に努力したが、2007(平成19)年に保存されていたピアノ13台、
オルガン5台を君津市へ寄贈すると共に工場を閉鎖した。その後、新一は地元の
周南中学校敷地内に設けられた工房でピアノの修復や製造を行なうと共に、後進の
技術指導や育成にも努めている。また、寄贈されたピアノを守り、その偉業を継承する
目的で「松本ピアノ・オルガン保存会」が設立され、年6回開催の松本ピアノコンサートを
始めとした幅広い活動を行なっている。


ヤマハの創業者である、山葉寅楠氏や西川氏といったピアノメーカーのルーツとも
言えるメーカーです。


さてさて、前置きが長くなってしまいました

本日の松本ピアノ製造による RICNTONE(リッチトーン)
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昨年から1年ですが、音程の狂いに加え、ペダルからの雑音が多く発生していました
正しくは、ペダルを踏むことによる雑音

I様はペダルも重いので改善をご希望です。

調律後確認すると
ダンパーロッドからの雑音が生じている上に、おそらく支点となっている箇所が
動きが悪くなっていることが想像できます。

ダンパーロッドをピカピカに磨き
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案の定、こちらの部分がかなり固くなっていたため、処置。
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雑音の原因はダンパーレバークロスとダンバーロッドとの摩擦による雑音

ダンパーロッドを外して、ピカピカに磨きます
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ダンパーレバークロスには、黒鉛を塗布
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ダンパーペダルを踏むたびに「ギュッ ギュッ」と言っていた不快なノイズは解消しました。


そして次は 立ち上がりが強すぎる音を、柔らかくするための整音

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大まかに針を刺し

次にアクションを収め 音を確認しながら整えます
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まろやかな音色になりました。

I様気に入っていただけたでしょうか。

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


本日の花

午後から工房にて修理でしたが、足りないものを買いにホームセンターへ
その道すがら…
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ハルシャギクでしょうか

花火がはじけたような咲き方でした


こちらは本日の猫
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大和楽器の月曜日の生徒さん Sちゃん
いつも猫たちを可愛がってくれます

ぽんたもずいぶん大きくなりました^^

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